飲食の転職先
飲食から移れる転職先の候補を知りたい人向けのページです。
このページは飲食から行ける先を横並びで比べるための一覧です。辞めるかどうかの判断や、居酒屋固有の事情、適性の切り分けは別ページで扱います。行き先は年収が上がりやすい方向と、働き方(シフト制からの脱出)が改善する方向で分かれ、もっとも年収が上がりやすいのは営業、もっとも働き方が改善するのは内勤職ですが、内勤職の代表である一般事務は競争がもっとも激しい。目的から逆算して選ぶ必要があります。
このページの内容
先に結論だけ
飲食まわりのページの役割分担
飲食からの転職は、聞きたいことが人によってまったく違います。 そのため当サイトではページの役割を分けています。今の状態に合うページから読んでください。
| 今の状態 | 読むべきページ | そこで分かること |
|---|---|---|
| 行き先を横並びで比べたい | このページ | 4方向の比較・目的別の絞り込み |
| 辞めるかどうかを決めたい | 飲食を辞めたい人向けのページ | 離職率のデータ・辞めるタイミングの考え方 |
| 向いていないのか環境要因か知りたい | 飲食の適性を判定する | 体力面・対人面の切り分け |
| 居酒屋特有の事情を知りたい | 居酒屋を辞めたい人向けのページ | 深夜シフト・酒席対応・雇用形態別の注意点 |
| 飲食から事務に絞って詳しく知りたい | 飲食から事務への転職 | 入口の選び方・経験の翻訳方法 |
このページは業態・悩みの種類を問わない共通の行き先マップとして使ってください。
飲食から行ける4方向
| 方向 | 代表職種 | 年収 | シフト制からの脱出 | 難易度 | 飲食経験の評価 |
|---|---|---|---|---|---|
| ①事務へ | 営業事務・一般事務・医療事務 | 横ばい〜上がる | 大きい | 難しい | 限定的(発注・原価管理の経験は評価) |
| ②営業へ | 法人営業・反響営業・人材 | 上がりやすい | 大きい | やさしい | 高い(段取り力・繁忙対応力) |
| ③販売・接客へ | アパレル・雑貨・小売 | 横ばい | 小さい | やさしい | 非常に高い(接客経験がそのまま活きる) |
| ④同業界の上位職へ | 店長・SV・本部職 | やや上がる | 小さい | 中 | そのまま |
①と②がシフト制からの脱出には有効ですが、①の一般事務は競争がもっとも激しい入口です。 希望がもっとも多いのは①ですが、通りやすいのは②という認識のズレが、 転職活動が長引く主因になっています。
年収の目安を、まとめて確認する
印象だけで判断しないために、職種別の年収推計を並べます。 厚生労働省の令和6年賃金構造基本統計調査(職種別)による20〜24歳の年収推計です。
| 職種(統計上の名称) | 20〜24歳 |
|---|---|
| 飲食(飲食物調理従事者) | 約304万円公的統計 |
| 販売(販売店員) | 約304万円公的統計 |
| 事務(総合事務員) | 約343万円公的統計 |
| 営業(その他の営業職業従事者) | 約376万円公的統計 |
20代前半の時点では、事務・営業がすでに飲食より上にいます。 一般事務のみ25〜29歳で約440万円公的統計まで伸びますが、 有効求人倍率が0.34倍公的統計と最も狭き門であるため、 年収だけを見て一般事務に絞ると、入口の難しさで計画が狂います。
未経験可否×難易度でもう一段整理する
年収だけでなく「実際に受かるか」の視点も合わせて見てください。
| 方向 | 未経験可否 | 入りやすい入口 |
|---|---|---|
| ①事務へ | 限定的(職種名で大きく変わる) | 営業事務・医療事務・カスタマーサポート |
| ②営業へ | 広い | 法人向けルート営業・反響営業 |
| ③販売・接客へ | 非常に広い | 同業態内の異動でも可 |
| ④同業界の上位職へ | 在職前提 | 今の職場での昇格 |
「一般事務」とだけ検索して応募先を絞ると、未経験可の求人がもっとも少ない領域に入ってしまいます。 営業事務・カスタマーサポートまで対象を広げると、母数は大きく変わります。
目的別に、どこを目指すべきか
シフト制から抜けたいのが最優先
→ 法人営業・営業事務・カスタマーサポート。一般事務にこだわる必要はありません。
年収を上げたいのが最優先
→ 法人向けルート営業または反響営業。インセンティブのある営業ほど伸びやすい方向です。
体力的な負荷を下げたいのが最優先
→ 事務全般。カスタマーサポートは飲食の接客経験がもっとも評価される内勤職です。
接客の経験をそのまま活かしたいのが最優先
→ 販売・アパレル、または法人営業。相手と向き合う経験が直接活きます。
迷ったら、まず②営業(なかでも法人向けルート営業)を検討してください。 未経験可の求人の広さ・飲食経験の評価の高さ・年収が上がる方向であることの3つが重なる選択肢だからです。
飲食経験を、職務経歴書でどう見せるか
「調理と接客しかしていない」と考えている人が多いのですが、 現場では日常的に事務作業やマネジメント業務もこなしています。
| 現場でやっていたこと | 職務経歴書での言葉 |
|---|---|
| 原価・発注・在庫管理 | コスト管理・発注業務 |
| シフト作成・後輩指導 | 勤怠管理・スケジュール調整・OJT |
| 日報・売上集計 | 売上データの集計・帳票作成 |
| クレーム対応 | 顧客折衝・トラブル対応 |
| 繁忙期の同時対応 | マルチタスク処理・優先順位判断 |
この翻訳をするだけで、「未経験」から「実務経験あり」に見え方が変わります。 どの方向に進む場合でも、まずこの棚卸しから始めてください。
働いていた店の業態で、行き先の当たりが変わります
同じ「飲食」でも、働いていた店の業態によって評価される先が違います。 職務経歴書にどんな業態だったかを1行書くだけで、書類の通り方が変わることがあります。
| 働いていた業態 | もっとも評価される行き先 | 理由 |
|---|---|---|
| 高単価レストラン・ホテル内飲食 | 法人営業・接客要素のある販売 | 高単価な場での接客経験がそのまま重なる |
| チェーン店(多店舗運営) | 営業事務・店舗運営サポート | マニュアル運用・多拠点管理の感覚が近い |
| 個人店・小規模店 | 法人向けルート営業 | 裁量を持って動いてきた経験が評価される |
| 居酒屋・宴会中心の店 | 法人営業・イベント関連職 | 繁忙対応力・臨機応変さが直接活きる |
ここで言う「評価される」は、面接で説明が要らないという意味です。 働いていた店の規模や客層を具体的に説明できる人ほど、面接での説明コストが下がります。
よくある質問
飲食経験しかなくても転職できますか
できます。特に営業職では飲食の接客経験がそのまま適性の証明になるため、20代であれば未経験可の求人が多数あります。
何歳までに動くべきですか
職種を変えるなら20代のうちが有利です。特に事務系は20代後半以降、未経験での採用枠が急に狭くなります。
居酒屋で働いています。このページで足りますか
業態を問わない共通部分はこのページで足りますが、深夜シフト・酒席対応といった居酒屋固有の事情は扱っていません。居酒屋を辞めたい人向けのページを先に読んでください。
辞めるかどうかがまだ決まっていません
このページは行き先の一覧なので判断材料としては足りません。飲食を辞めたい人向けのページで、離職率のデータと判断の基準を扱っています。
職務経歴書に何を書けばいいか分かりません
原価管理や発注、シフト作成の経験を1行入れてください。事務系なら数値管理の経験として、営業系なら段取り力・繁忙対応力として、それぞれ直接の評価対象になります。
一般事務を希望していますが、LINE登録すると営業ばかり勧められませんか
勧めません。このページで一般事務の求人倍率が低いと書いているのは、応募先を広げるかどうかの判断材料としてであり、方向を強制するためではありません。LINE登録後はまず希望条件を確認したうえで、その範囲で候補にします。
出典と調査日
| 項目 | 数値 | 出典 | 確認日 |
|---|---|---|---|
| 一般事務従事者の有効求人倍率(2025年・パート含む常用) | 0.34倍公的統計 | 厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」第21表 職業別労働市場関係指標 | 2026-08-26 |
| 営業職(その他の営業職業従事者)20〜24歳の年収推計 | 約376万円公的統計 | 厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」(職種)第5表 職種(小分類)、年齢階級別 | 2026-08-26 |
| 販売(販売店員)20〜24歳の年収推計 | 約304万円公的統計 | 厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」(職種)第5表 職種(小分類)、年齢階級別 | 2026-08-26 |
| 飲食(飲食物調理従事者)20〜24歳の年収推計 | 約304万円公的統計 | 厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」(職種)第5表 職種(小分類)、年齢階級別 | 2026-08-26 |
| 事務(総合事務員)20〜24歳の年収推計 | 約343万円公的統計 | 厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」(職種)第5表 職種(小分類)、年齢階級別 | 2026-08-26 |
| 事務(総合事務員)25〜29歳の年収推計 | 約440万円公的統計 | 厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」(職種)第5表 職種(小分類)、年齢階級別 | 2026-08-26 |
| 宿泊業・飲食サービス業(大卒)3年以内離職率 | 55.4%公的統計 | 厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」2022年3月卒業者・産業別 | 2026-08-26 |
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