営業から人事への転職

営業から人事に移れるか・現実的か人向けのページです。

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営業から人事への転職は、求人サイトを見ればすぐに分かるとおり、営業や事務に比べて中途採用の枠そのものが少ない、構造的に狭き門の職種です。未経験から人事一本に応募先を絞ると、動ける求人がそもそも足りず、書類選考の段階で止まりやすくなります。現実的なのは、人事をいきなり最初の転職先にするのではなく、採用アシスタントのような周辺ポジションや、人材業界の法人営業のように採用の現場に近い仕事を経由して、人事に直結する経験を積んでから本丸を狙うルートです。遠回りに見えて、こちらの方が再現性は高くなります。急いで人事一本に絞るより、まずは動ける選択肢を増やすことを優先してください。

このページの内容
  1. 先に伝えておきたい、不都合な事実
  2. 営業の経験は、人事でどう評価されるか
  3. 現実的な迂回路①:採用アシスタント・採用オペレーション
  4. 現実的な迂回路②:人材業界の法人営業
  5. 年収で比べておきたいこと
  6. 志望動機を書くときの言い換え
  7. 動き出すときの段取り

先に結論だけ

営業→人事への転職
営業から人事への直接転職
求人枠が少なく、狭き門
現実的な迂回路
採用アシスタント/人材業界の法人営業
営業職(その他の営業職業従事者)20〜24歳の年収推計
約376万円公的統計
同 25〜29歳
約484万円公的統計
事務(総合事務員)20〜24歳の年収推計
約343万円公的統計迂回路①の参考値
同 25〜29歳
約440万円公的統計
紹介可能求人数
未取得未取得

先に伝えておきたい、不都合な事実

「営業がつらいから人事に行きたい」と考えたとき、最初にぶつかる壁は選考の厳しさではありません。 そもそも応募できる求人の数が少ないという壁です。

理由は単純です。人事は多くの会社で少人数体制のまま長く運用される部署で、 欠員そのものが出にくく、出たとしても社内異動や紹介で埋まることが珍しくありません。 求人サイトで「人事」と「営業」を同じ条件で検索してみると、 掲載されている求人の数の差に気づくはずです。

職種中途未経験可の求人採用側が求めるもの
営業多い人柄・意欲・体力
事務中程度PCスキル・正確さ
人事非常に少ない実務経験(労務・採用オペレーション)

職種そのものの広さは営業からの転職先一覧 で比較すると分かりますが、人事はそこに並ぶ他の選択肢と比べても、未経験可の枠が際立って少ない職種です。 これは「あなたに実力がないから」ではなく、市場の構造そのものがそうなっているという話です。 まずここを認めてしまうと、次に何をすべきかが見えてきます。

営業の経験は、人事でどう評価されるか

求人枠が少ないからといって、営業の経験が人事で無価値になるわけではありません。 むしろ一部の経験は、人事でもそのまま強みになります。 どこが活きて、どこが不足するのかを先に整理しておきます。

営業で培った経験人事での活かし方
初対面の相手と短時間で信頼関係を作る力面談・面接での候補者対応にそのまま使える
目標(数字)を追いかけてきた経験採用計画・充足率など、人事にも数値目標がある
相手の話を聞いて課題を引き出す力候補者の転職理由・志向を見極める場面で活きる
社内の他部署と調整してきた経験各部署の採用ニーズを聞き取る仕事にそのまま近い

一方で不足しがちなのは、労務・給与計算・労働関連法規の知識と、 採用媒体の運用やスカウト送信といった実務オペレーションです。 ここは営業経験だけでは埋まらず、実際に手を動かした経験でしか身につきません。 だからこそ、いきなり人事を狙うのではなく、 このオペレーション経験を先に積める場所を探す方が現実的なのです。

ちなみに、営業を辞めたい理由が「人事への憧れ」ではなく単に今の環境がつらいだけなら、 営業を辞めた20代の行き先 も一度確認しておくと、他の選択肢と比較したうえで判断できます。

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現実的な迂回路①:採用アシスタント・採用オペレーション

もっとも狙いやすいのが、採用アシスタントや採用オペレーションという肩書の求人です。 主な仕事は、応募者とのメールや日程調整、面接の設定、求人媒体の掲載更新、スカウト文面の作成・送信など。 「人事」という肩書ほど求人が絞られていないうえ、事務職の求人枠に近いポジションのため、 営業や接客の経験者でも応募できる求人が一定数あります。

注意点もあります。「アシスタント」という肩書のとおり、裁量が小さい仕事から始まります。 営業でプレイヤーとして成果を出してきた人ほど、最初は物足りなさを感じるかもしれません。 ただし、ここで積む実務経験こそが、次に人事の求人へ応募するときの決め手になります。 遠回りではなく、狭い門を通るための唯一の通路だと考えてください。

現実的な迂回路②:人材業界の法人営業

もう1つの現実的な迂回路が、人材紹介会社や人材派遣会社の法人営業(企業側の担当)です。 仕事の中身は、取引先企業を訪問して「どんな人材を、いつまでに、何名採用したいか」を聞き取り、 求人票を作り、候補者を推薦していく仕事です。

比較項目今の営業人材業界の法人営業
商材モノ・サービス採用ニーズ・人
使うスキル提案・折衝・関係構築提案・折衝・関係構築(ほぼ同じ)
身につく知識業界固有の商品知識採用市場・選考プロセス・求人票の作り方
次の一手別の営業職への横移動企業内人事への転職で強い実績になる

このルートの最大の利点は、営業のスキルセットをほぼそのまま使いながら、 採用の現場知識だけを上乗せできることです。 取引先企業の採用担当と日常的にやり取りするため、 「企業側は何を基準に採用を決めるのか」を実地で学べます。 これは、面接だけで人事を語る人にはない、実務に基づいた説得力になります。

いずれの迂回路も、いきなりの人事一本より合格率が上がるだけでなく、 入ってからのミスマッチも起きにくいという利点があります。 先に採用の現場を見てから人事を志望する方が、志望動機にも実感がこもります。

年収で比べておきたいこと

「人事に近づくために遠回りをすると、年収が下がるのでは」と心配する人もいます。 厚生労働省の令和6年賃金構造基本統計調査による年収推計を並べておきます。

職種(統計上の名称)20〜24歳25〜29歳
営業(その他の営業職業従事者)約376万円公的統計約484万円公的統計
事務(総合事務員)約343万円公的統計約440万円公的統計

採用アシスタントの求人条件は、統計上の分類でいう事務職に近い水準で募集されることが多く、 法人営業として人材業界に移る場合は、営業職の水準を維持しやすい傾向があります。 迂回路を選んだからといって、年収が大きく崩れるわけではありません。

むしろ、いきなり人事一本に絞って書類選考が通らない期間が長引く方が、 収入面でも空白期間の面でも不利になりやすい、という点は覚えておいてください。

志望動機を書くときの言い換え

面接で最も減点されやすいのが、「営業から逃げたいから人事へ」という響きの志望動機です。 事実は同じでも、伝え方を変えるだけで印象は大きく変わります。

本音面接で使える言い換え
数字に追われる営業がつらい個人の成果よりも、組織全体の成長に関わる仕事をしたい
人と話す仕事はもう嫌だ候補者一人ひとりと、より長い時間軸で向き合いたい
営業に向いていない気がする営業で得た「人を見る目」を、採用の場面で活かしたい
避けたい言い方

「営業のノルマに疲れました」— 事実でも、次の職場でも同じ理由で辞める人に見えます。
「候補者と会社の双方にとって良いマッチングを、採用の現場から作りたい」 と言い換えると、同じ動機が転職理由として成立します。

動き出すときの段取り

最後に、実際に動くときの順番を整理しておきます。

  1. 社内異動の可能性を先に確認します。 今の会社に人事部があるなら、異動希望が通る余地がないかを確認しておく価値があります。 社外への転職より、社内での職種転換の方が実現しやすいことがあります
  2. 採用アシスタント・採用オペレーションの求人を探します。 「人事」という肩書だけで検索せず、「採用」「リクルーティング」「HR」といった言葉でも検索してください
  3. 並行して、人材業界の法人営業の求人も確認します。 今の営業経験をそのまま活かせるため、選考のハードルが相対的に低くなります
  4. 在職中に動きます。 求人枠が少ない職種を目指すからこそ、収入を切らさず、じっくり選べる状態を保ってください

人事は、遠くから憧れるだけでは近づけない職種です。 一方で、採用の現場に近い場所から実務を積み上げていけば、着実に距離は縮まります。 転職した方がいいか診断 で今の状況を整理してから、どのルートから動き出すかを決めるのもおすすめです。

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よくある質問

未経験でも人事に直接応募できますか

応募自体はできますが、選考通過は難しいことが多いです。求人の絶対数が少なく、経験者が優先されやすいため、採用アシスタントなど周辺ポジションを経由する方が現実的です。

採用アシスタントは営業よりつまらなくないですか

裁量の大きさは最初は小さくなります。ただし採用の全体像を内側から学べるため、次のステップに直結する経験になります。

人材業界の法人営業は、今の営業と何が違いますか

商材が「モノ・サービス」から「採用ニーズ・人」に変わる点が違いです。使う折衝スキルはほぼ共通しているため、選考のハードルは相対的に低くなります。

どのくらいの期間で人事に辿り着けますか

人によって差があります。焦って人事一本に絞るより、まず動ける迂回路から実務経験を積む方が、結果的に近道になることが多いです。

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出典と調査日

項目数値出典確認日
営業職(その他の営業職業従事者)20〜24歳の年収推計約376万円公的統計厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」(職種)第5表 職種(小分類)、年齢階級別2026-08-26
営業職(その他の営業職業従事者)25〜29歳の年収推計約484万円公的統計厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」(職種)第5表 職種(小分類)、年齢階級別2026-08-26
事務(総合事務員)20〜24歳の年収推計約343万円公的統計厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」(職種)第5表 職種(小分類)、年齢階級別2026-08-26
事務(総合事務員)25〜29歳の年収推計約440万円公的統計厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」(職種)第5表 職種(小分類)、年齢階級別2026-08-26

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最終更新: 2026-09-08/ページID: A-EIGYO-JINJI(クラスタ A)