仕事に行きたくない20代へ。一時的な疲れか、環境の問題かは3つの視点で分かる
朝、仕事に行くことを考えただけで気持ちが重くなる。そんな感覚に、はっきりした説明がつかないまま付き合っていませんか。涙が出そうになる人もいれば、体がだるくて動けない人、電車に乗る手前で足が止まりそうになる人もいて、その表れ方は人によって違います。
「行きたくない」というひとことでまとめられがちな感覚ですが、その中身は一つではありません。数日休めば元に戻る一時的な疲れなのか、休んでも変わらない環境の問題なのか、自分では判断がつきにくいこともあります。
「辞めたい」というほどではないけれど、毎朝仕事に行くのがつらい。その感覚は、一時的な疲れから来ている場合と、働き方そのものに無理がある場合の、どちらもあり得ます。この記事では、その見分け方を労働時間・通勤時間・シフトの3つから具体的に整理します。
この記事で分かること
- その「行きたくない」は、3つの視点で切り分けられます
- 「行きたくない」にもいろいろあります、それはあなただけではありません
- 一時的な疲れか、環境の問題か、まず感覚で確かめてみます
- 労働時間が、疲れを「一時的」から「慢性的」に変える境目になります
- 通勤時間が、体力の消耗をどれだけ底上げしているか
- シフト・勤務パターンが、「疲れが抜けない」感覚を作ります
- 3つを並べてみると、次の一歩が見えてきます
- まとめ
ここでは、感覚のレベルから始めて、労働時間・通勤時間・シフトという3つの視点まで、順番に確認していきます。
その「行きたくない」は、3つの視点で切り分けられます
「行きたくない」という感覚そのものを、気合いや性格の問題として片づける必要はありません。ただ、その感覚が一時的な疲れなのか、環境の問題なのかを見分けるための物差しは、実はそれほど複雑ではありません。
この記事では、労働時間・通勤時間・シフトという3つの視点を使います。いずれも自分の生活を振り返れば確認できるもので、感覚だけでは見えにくい「どれくらい無理をしているか」を、外側から測る手がかりになります。
平均的な水準からどれだけ外れているかを見ることで、「なんとなくつらい」という感覚に、具体的な理由をつけられるようになります。3つとも平均並みなら一時的な疲れのサイン、1つでも大きくズレていれば環境の問題のサインとして受け止められます。詳しい判断基準は、4章から順番に見ていきます。
「行きたくない」にもいろいろあります、それはあなただけではありません
「行きたくない」と一言でまとめても、実際に感じる重さの形は人それぞれです。アラームを止めた瞬間から体が重く感じる人もいれば、身支度をしながら涙が出そうになる人、駅に向かう足取りがどうしても遅くなる人もいます。
通勤電車に乗ること自体が気が重い、というケースもよくあります。職場に着く前の、電車に乗るという行為そのものが、心理的な負担の発生源になっていることも少なくありません。
日曜の夜から気分が沈み始める人もいます。休み明けの重さを指して「サザエさん症候群」という呼び方が広く使われていますが、これは医学的な診断名ではなく、休日明けに気持ちが沈みやすいという傾向を指す、一般的な呼び方として紹介するにとどめます。
その重さが強く、長く続いている場合は、転職を考える前に、まず心療内科などの専門機関に相談することも選択肢の一つです。
厚生労働省の令和6年労働安全衛生調査(実態調査)では、現在の仕事や職業生活について強いストレスを感じている労働者の割合が68.3%となっています。原因として最も多かったのは「仕事の量」でした。行きたくないという感覚そのものを聞いた調査ではありませんが、多くの人が仕事に何らかの重さを感じながら働いている、という背景としては参考になります。
「行きたくないと感じること自体が甘えなのでは」と感じる人も少なくありません。ただ、その重さを言葉にすること自体は、性格の弱さとは関係がありません。まずは、その重さが一時的なものか、環境からきているものかを、次の章から一緒に確かめていきます。
一時的な疲れか、環境の問題か、まず感覚で確かめてみます
労働時間などの数字を見る前に、まず感覚のレベルで確かめられることがあります。次のどちらに近いか、当てはまるものを確かめてみてください。
一時的な疲れに近いパターンです。
- 重さのきっかけに心当たりがある(繁忙期・寝不足・飲み会明けなど)
- 休日を挟むと、少し軽くなる感覚がある
- 出社してしまえば、次第に落ち着いてくることが多い
環境由来の慢性的な忌避感に近いパターンです。
- 理由が一つに絞れず、「なんとなく全部」重く感じる
- 休みの日でも、仕事のことを考えると気が重くなる
- 出社しても、重さがあまり変わらないまま続いている
- 同じ状態が、すでに数週間から数か月続いている
ここでの当てはまりは、あくまで自分で確かめるための目安で、断定はできません。次の章からは、この感覚をさらに労働時間・通勤時間・シフトという3つの視点で裏づけていきます。
労働時間が、疲れを「一時的」から「慢性的」に変える境目になります
厚生労働省「毎月勤労統計調査」による、事業所規模5人以上の月間総実労働時間は139.3時間です(2026年6月分)。1か月の労働日数を21日前後とすると、1日あたりではおよそ6.6時間の計算になります。
残業や持ち帰りの仕事を含めた実際の労働時間が、この水準を大きく超えている場合、回復に必要な休息の時間そのものが削られている可能性があります。逆に、この水準に近い場合は、疲れの主な原因が労働時間以外にあるかもしれません。
同じ労働時間でも、仕事の内容や忙しさの波によって感じ方は変わります。ここではあくまで、自分の労働時間が平均からどれくらい離れているかを確認するための、ひとつの目安として使ってください。
通勤時間が、体力の消耗をどれだけ底上げしているか
総務省統計局「令和3年社会生活基本調査」によると、通勤時間の全国平均は往復1時間19分(片道約40分)です。東京都は往復1時間35分(片道48分)、最も長い神奈川県では往復1時間40分(片道50分)となっています。
通勤時間は労働時間には含まれませんが、体力を消耗させる時間であることに変わりはありません。往復の通勤時間が全国平均を大きく超えている場合、勤務時間そのものは平均的でも、1日全体の負担は平均より重くなっている可能性があります。
満員電車や乗り換えの多さなど、時間だけでは測れない負担もあります。通勤時間が長めの人ほど、労働時間が平均並みでも疲れが抜けにくいと感じやすい、という見方もできます。
シフト・勤務パターンが、「疲れが抜けない」感覚を作ります
シフト・勤務パターンについては、労働時間や通勤時間のような公的な統計データを確認できませんでした。ここでは、当社のキャリアアドバイザーが面談で聞いてきた実感として紹介します。
不規則な勤務や夜勤、シフトが直前まで確定しない働き方は、生活リズムを整えづらくします。労働時間・通勤時間の数字が平均並みであっても、シフトの読めなさだけで疲れが抜けにくくなっている、という声は面談の中でよく聞きます。
これは統計的な裏づけがある基準ではないため、数値化はしていません。ただ、労働時間・通勤時間を確認しても違和感が残る場合は、シフト・勤務パターンの不規則さが原因になっていないかを、自分の生活を振り返って確かめてみる価値はあります。
3つを並べてみると、次の一歩が見えてきます
ここまでの労働時間・通勤時間・シフトの3つを、あらためて並べてみてください。3つとも平均並みだと感じた場合は、今の重さは一時的な疲れのサインである可能性が高く、まずは休息やペース配分の見直しから試せます。
逆に、1つでも大きくズレていると感じた場合は、その重さが環境の問題からきているサインとして受け止めていいはずです。労働時間・通勤時間・シフトのどれかが平均から離れているなら、そこに理由がある可能性を、まず自分の中で認めてみてください。
3つのどれにも大きなズレがないのに、それでも行きたくない気持ちが強く残ることもあります。行きたくない理由が人との関わりにあると感じる場合は、職場の人間関係にしんどさを感じている方向けに書いた記事もあります。
もう少し詳しく確かめたい場合は、伸びしろ転職の診断ツール(転職した方がいいか診断)を使う方法もあります。
ここまでの3つの要素に当てはめてみて、当てはまる項目が多いと感じた方へ。それは気持ちの問題ではなく、働き方そのものに理由がある可能性があります。一人で結論を出しにくいときは、公式LINEで今の状況を話してみることもできます。
まとめ
- 行きたくないという感覚の表れ方は、人によって違います
- 一時的な疲れか、環境の問題かは、まず感覚のレベルで確かめられます
- 労働時間は月139.3時間、通勤時間は往復1時間19分が全国平均の目安です
- シフト・勤務パターンの不規則さも、疲れが抜けない感覚をつくることがあります
- 3つとも平均並みなら一時的な疲れ、1つでも大きくズレていれば環境の問題のサインです
今日の重さと、先週の重さを比べてみることから、始めてみてください。それだけでも、今の状態が一時的なものか、環境からきているものかの手がかりになります。
「行きたくない」をそのままにしないための、次の一歩
行きたくないと感じる気持ちは、否定するものでも、無理に励ますものでもありません。まずは自分の状況を労働時間・通勤時間・シフトで分けて見てみることが、次の行動を決める材料になります。
「行きたくないだけで相談していいのか」と迷う方もいますが、相談の時点で転職を決める必要はありません。
伸びしろ転職では、20代を中心に年間4,000人以上の転職相談を受けています。求人紹介を前提にせず、今の状況を整理する相談だけでも利用できます。無理な求人紹介や電話営業はしません。
環境の問題かもしれないと感じたときも、まだ判断がつかないときも、公式LINEから気軽に相談できます。
日々の転職情報はInstagramでも発信しています。
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