職務経歴書に何を書けばいいか分からない人へ
初めての転職活動で、求人に応募しようとしたら「履歴書と職務経歴書を送ってください」と言われた。履歴書は学生時代の就活で書いたことがあるからなんとかなる。でも職務経歴書は聞いたことしかなくて、白紙のテンプレートを前にしたまま手が止まってしまった。そんな経験はありませんか。
ネットで「職務経歴書 書き方」と検索しても、出てくるのは書式サンプルばかりで、自分がその中に何を書けばいいのかまでは教えてくれません。
わたしたちが日々の相談で感じるのは、職務経歴書で止まる人の多くは、書く力がないわけではないということです。何を、どの順番で書くかが決まっていないまま、いきなり書き始めようとしているだけです。決まっていない部分から手をつければ、誰でも止まります。この記事では、その決まっていない部分を先に埋めていきます。
この記事で分かること
- 履歴書との違いは、事実の証明書か、判断材料の提出書類かです
- 書く内容は、職務要約・職歴・業務内容・自己PRの4つだけです
- 書く順番は、上からではなく事実から埋めるとつまずきません
- フォーマットは自由ですが、初めてなら型を借りたほうが早いです
- 実績や資格に自信がなくても、書類は書けます
- 分量の目安は、A4用紙1〜2枚です
- 実際に書き始めるための3ステップ
もっと詳しく、自己PRの組み立て方や数字の出し方まで知りたくなったら、20代の履歴書・職務経歴書 完全ガイドという記事にまとめています。この記事を読み終えてからで大丈夫です。
「自由形式」と言われるほど、逆に何を書けばいいか分からなくなります
履歴書は、フォーマットがほぼ決まっています。生年月日、学歴、職歴、資格。欄が用意されているので、埋めていけば形になります。
職務経歴書には、その決まった欄がありません。
「自由形式」と言われるほど、逆に何から手をつけていいか分からなくなります。
会社名だけでいいのか、仕事の内容まで書くべきなのか。判断する基準がないまま検索を繰り返している方をよく見かけます。
もうひとつ、実績や資格にあまり自信がなく、「そもそも自分には書くことがないのでは」と不安になる方も少なくありません。この点は、後の「実績や資格に自信がなくても、書けます」の章で扱います。まずは型そのものを知ることから始めましょう。
履歴書との違いは、事実の証明書か、判断材料の提出書類かです
履歴書は、いつどこにいたか、どんな資格を持っているかを確認するための書類です。事実に抜けや矛盾がないかを見られるもので、フォーマットもほぼ固定されています。
職務経歴書は、採用担当者があなたと働くイメージを持てるかどうかを判断するための書類です。同じ「経歴を書く書類」でも、読まれ方がまったく違います。
履歴書だけ丁寧に書いて職務経歴書が簡素になっている応募書類は、実はよく見かけます。採用担当者が実際に時間をかけて読むのは職務経歴書のほうです。両方出す意味は、この役割の違いにあります。
書く内容は、職務要約・職歴・業務内容・自己PRの4つだけです
自由形式と言われると、何を書くか自体を発明しないといけない気がしてしまいます。実際には、書く項目はだいたい決まっています。
職務要約は、これまでの経歴を数行でまとめた部分です。職歴は、会社名・在籍期間・その会社の事業内容を並べたものです。
業務内容は、担当していた仕事を箇条書きにした部分。自己PRは、自分の強みを具体的なエピソードとともに書く部分です。
たとえば営業職なら、職歴に会社名と在籍期間を書き、業務内容に「法人向けに新規開拓の営業を担当」のように一行を添えるだけでも、読み手には十分な材料になります。細部を凝る前に、まずこの4項目が埋まっているかを確認してみてください。
書く順番は、上からではなく事実から埋めるとつまずきません
職務経歴書の一番上には、職務要約があります。ここから書き始めると、ほぼ確実に止まります。職務要約は、経歴全体をまとめた部分なので、全部書き終えてからでないと書けないからです。
NG例: 一番上の職務要約から書き始め、何十分たっても最初の数行から動けない。
OK例: まず職歴(会社名・在籍期間)を埋め、次に業務内容を箇条書きで並べ、自己PRを書き、最後に職務要約でまとめる。
事実から埋めていくと、書いているうちに忘れていた仕事を思い出すこともあります。「そういえば取引先とのやり取りの窓口を任されていた」といった気づきが、そのまま自己PRの材料になります。
フォーマットは自由ですが、初めてなら型を借りたほうが早いです
職務経歴書のフォーマットに決まりはありません。ただ、自由だからといって白紙から自分でレイアウトを考える必要はありません。
NG例: 罫線や項目の配置から自分で一つずつ決めようとして、内容を書く前に時間を使い切ってしまう。
OK例: 一般的に使われている型を借りて、そこに自分の経歴を当てはめていく。レイアウトで悩む時間を、経歴の中身を考える時間に回せます。
営業・事務・技術職それぞれの記入例つきの職務経歴書テンプレートは、公式LINEで配布しています。初めての方は、まずこうした型を使って埋めていくところから始めるという選択肢もあります。
実績や資格に自信がなくても、書けます
「目立った実績がないので、書くことがない」という相談は、面談でとてもよく聞きます。結論から言うと、書けます。
数字で示せる実績がなくても、たとえば「新規開拓のために架電リストを自分で整理し直した」「クレーム対応の流れをマニュアル化した」のように、工夫した行動を具体的に書けば、それが職務経歴書の材料になります。実績の整理の仕方や、自己PRへのつなげ方をもっと深く知りたい方向けの内容は、別の記事で改めて取り上げます。ここでは、実績の有無で書ける・書けないが決まるわけではないということだけ、まず持ち帰ってください。
分量の目安は、A4用紙1〜2枚です
決まった枚数はありませんが、目安としてA4用紙1〜2枚に収めるとちょうどよい分量になります。
1枚に収まらないほど経歴が長い場合は、直近の職歴を厚く、古い職歴を簡潔にするなど、メリハリをつけて調整します。逆に、経歴が浅くて1枚に満たない場合は、業務内容や自己PRを具体的に書き足すことで自然と分量が増えていきます。分量を埋めるために関係のない内容を足す必要はありません。
職務経歴書を書き始めるための3ステップ
書く内容と順番が分かったら、あとは手を動かすだけです。次の3ステップで進めてみてください。
- 経歴の棚卸しをする。これまでの会社名・在籍期間・担当していた業務を、時系列で書き出す
- 型に当てはめる。棚卸しした内容を、職歴→業務内容→自己PR→職務要約の順で型に埋めていく
- 通して読み直す。会社名や年号の抜けがないか、業務内容が第三者にも伝わる書き方になっているかを確認する
いきなり完成形を目指す必要はありません。まずは1のステップだけ、今日中に手をつけてみてください。
まとめ
- 履歴書は事実の証明書、職務経歴書は判断材料の提出書類
- 書く内容は職務要約・職歴・業務内容・自己PRの4つ
- 書く順番は事実(職歴)から。職務要約は最後に回す
- フォーマットは自由だが、初めてなら型を借りたほうが早い
- 実績や資格に自信がなくても、具体的に書けば材料になる
- 分量の目安はA4用紙1〜2枚
職務経歴書は、決まっていない部分を先に決めてしまえば、あとは自分の経歴を当てはめていくだけの作業です。今の経歴の量や実績の有無に関わらず、型に沿って埋めていけば書き終えられます。まずは1行、書いてみてください。
型が分かったら、あとは埋めるだけです
何を、どの順番で書けばいいかが分かると、あとは手を動かすだけの作業になります。それでも実際に書いてみると、これで合っているのか不安になる場面も出てくると思います。
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